地域に定住促進のため、地域おこし協力隊をすでに導入している山口市阿東地域に、下関市の行政、連合自治会、各まちづくり協議会20名で視察に行きました。
地域おこし協力隊員は、任期3年の非常勤嘱託職員で、地域の活性化のため、各隊員のミッションを遂行し、生業を見つけ、定住してもらうことを目標としています。
山口市の担当課より導入状況の説明の後、取り組みの紹介があり、その後、農業の収益向上に貢献したいと元IT関係の仕事をしていた20代の青年が、米価下落で苦労していた嘉年(かね)地区の農事組合法人と一緒に、おいしい阿東米をブランドにし、大手小売店に直販で売り込み、精米工場も設備投資し、品質の向上と出荷量の向上につながりました。平成28年度には7,700俵の直販予定となるもようだそうです。
違った観点から、農村は農業なくして地域の存在はできないと、この協力隊員の意気込みと熱意で皆動き出しこのような状況になったと思います。
他の隊員も伝統の徳地手すき和紙技術の継承と、新商品の開発に取り組んだり、地域資源を生かした観光メニュー作り等にも取り組み、現在4名の方が活動されています。いずれ20名に増員し、山口市全地域に拡大する予定とのことでした。